おはようございます☀
お父ちゃんです!
今読んでいる「アルプス席の母」という小説が、思いのほか刺さっています。

野球経験者として、
そして子を持つ親として、
さらには数年前まで野球チームでコーチをしていた立場として、
どの視点からも共感できる部分が多いからです。
時には、泣きそうになることも…
その中で、指導者から怪我をした選手に対して
「自己管理がなっていない」
という言葉が出てきます。
この言葉を読んだとき、ハッとししました💡
▼指導者としての自分を振り返る
私、今なら、結構自己管理は徹底しているつもりなので
今なら、他人に少しなら言えるかもしれませんが…
(それでも体調を崩すこともある)
以前の私も確かに、体調を崩したり怪我をする選手に
👨「しっかり自己管理をしろよ」
と言っていたかもしれません。
だけど、今振り返ってみると、当時の自分は果たして自己管理ができていただろうか?
他人に言えるくらいのことは出来ていただろうか…🤔
答えは「ノー」です。
当時の私は喫煙もしていたし、寝不足(ほぼ寝ずに)で練習に参加することもあったし、
自己管理なんて全然出来ていませんでした😖
完全に若さで乗り切っていました😅
▼「自己管理しろ」の残酷さ
中学生や高校生に「自己管理をしろ」と言うことの難しさを、今になって理解します。
そもそも「自己管理」って何なんでしょうか?
何が自己管理でしょうか?
「自己管理をしなさい」という人で
「自己管理」を言語化出来る人がどれくらいいるでしょうか?
明らかな骨折や関節の異常、血が出ているとかなら伝えられますが、微妙な痛みや違和感を言葉にするのは大人でも難しいものです。
特に「違和感」レベルの症状は、表現方法すらわかりません。
痛みも、違和感も本人にしかわかりませんからね💦
それを伝えることの「心理的なハードル」もあります。
・みんなと一緒にプレーしたい気持ち
・休みたくない思い
・練習から離れることで置いていかれる不安
・チームメイトや指導者への気遣い
その他で言えば、認識の問題。
・「スポーツをしているんだから痛いものだよね」という思い込み
・「寝れば治る」という楽観的な判断
・体が痛みをかばおうとして、さらに悪化させる悪循環
▼自己管理とは何かを教える
「自己管理をしろ」と言う前に、まず「自己管理とは何か」を教える必要があるのかなと…
言葉の定義づけから始めなければ、子どもたちは何をどうすればいいのかわかりません。
大人(社会人)だってわかりませんよ!
具体的な自己管理の内容
・体の変化に敏感になる
・違和感や痛みを適切に表現する方法を学ぶ
・報告・相談するタイミングを知る
(心理的安全性を確保しておく)
・休養も練習の一部だと理解する
▼心理的安全性の重要性
最も大切なのは、選手が安心して「痛い」「調子が悪い」と言える環境づくりではないでしょうか?
ちなみに、私も中学の時に、この小説に出てくる野球少年と同じ怪我をしました。
約半年間、プレーが出来ませんでした。
当時のことはそれほど覚えていませんが…
やっぱり我慢していたのかな…🤔
やっぱり伝えにくいんですよね。
そして、痛さを伝えるのも難しいものです。
私は仕事柄もそうですが、大人であっても、自分の不調を伝えられない人がほとんどです。
だからこそ、子どもたちには、
・「痛かったら・おかしかったら言ってもいい」という明確なメッセージ
・「プレーできない期間があっても、君を見捨てることはない」という安心感
・指導者や親が積極的に気づこうとする姿勢
・休養を「サボり」ではなく「必要な判断」として評価する文化
が必要なのかなと。
休養の重要性は、近年、理解が少しずつ進んでいますね。
チームスポーツにおいて、個人の健康を軽視することは、結果的にチーム全体の力を削ぐことになります。
短期的な結果を求めて個人を犠牲にすれば、長期的にはチーム全体にとってもマイナスになります。
主力選手を無理して使って怪我をすれば、その後のチームに響くし、
「怪我してる選手を無理やり使う」なんて噂が広まれば、その後のチーム運営にも大きなマイナスとなります。
(そんなチームには、誰も行きたくない!)
▼人に言うことを自分ができているか
この問題は、自己管理に限った話ではありません。
指導者として、親として、上司や先輩として、
私たちは日々人に様々なことを求めています。
・「集中しろ」と言いながら、自分はスマホをいじっていないか?
・「勉強しなさい」と言いながら、自分は勉強をしているか?
・「時間を守れ」と言いながら、自分は遅刻していないか?
・「諦めるな」と言いながら、自分は簡単に投げ出していないか?
子どもたちは大人の背中を見て育つものです。
私たちが求めることを、まず自分自身が体現できているかを常に問い直す必要があります。
▼ということで
一番良い教え方は、自分がやって見せるではないでしょうか?
”学ぶ”は、真似ぶ。
真似から入るものです。
近くにいる人の真似をして、人は育っていくのではないでしょうか?
その近くにいる人が、口だけだったら、その人も口だけになりますよね😖
他人に「自己管理をしろ」と言う前に、まず自分自身の自己管理を見直す!
ただ「〇〇しなさい」というだけでなく、「私はこうしているよ」などと具体的に教え、安心して相談できる環境を作ることが大切です。
そして何より
『その言ってること、自分自身は出来ているか?』
という問いを、常に自分自身に向け続けることが重要なのだと、
この小説を通じて改めて学んでいます。
指導者も親も完璧である必要はありませんし、完璧な人など存在しません。
だけど、自分自身を振り返り、学び続ける姿勢は必要不可欠です。
子どもたちに求めることを、まず自分自身が実践しようとする。
その姿勢こそが、真の教育なのかもしれません。
皆さんは、人に言っていること、自分自身が出来ていますか?
心に手を当てて考えてみてください。
今日もありがとうございました🙇♂
また明日!
お父ちゃんでした👋
コメント