そのAIイラスト大丈夫?ディズニー訴訟が暴いたAIイラストの「B面」

そのAIイラスト大丈夫?ディズニー訴訟が暴いたAIイラストの「B面」 経営論

おはようございます☀
お父ちゃんです!

▼AIイラストの「B面」に潜む著作権問題

2025年6月、あるニュースが飛び込んできました。
先日、ディズニーとUSJの話をしたところですが…🎡

過去記事【同月に回ったから実感!二大テーマパークの違い】

ウォルト・ディズニーとユニバーサル・スタジオが、
AI画像生成サービス「Midjourney」を著作権侵害で提訴したのです。
(Midjourney(ミッドジャーニー)とは、
テキストによる指示(プロンプト)を入力するだけで、
高品質な画像やイラストを自動生成できるAIツール)

これは、単なる「海の向こうの大企業同士の争い」ではありません。
誰でもAIが使えるようになった今、
私たち全員が「知らずに加害者になる」可能性を示唆する、
非常に重要な出来事です。

実は私自身も、ブログを運営する中で、
パートナーであるオンライン秘書の方から
👩「有名なキャラが、そのまま、メインで写ってるからブログ公開やめておきましょう」
と指摘を受け、ヒヤリとした経験があります💦

▼なぜ私たちは「これくらいなら大丈夫」と思ってしまうのか?

悪気なく、ついやってしまう。
その背景には、2つの心理があるのではないでしょうか。

一つは、そもそも著作権についてよく知らないこと。
言葉は知っているし、侵害してはいけないことも知ってはいるけど…
何がOKで何がNGかの線引きは曖昧です。

特に、自分でキャラクターや作品といった
「知的財産(IP)」を持った経験がなければ、
その価値や重要性を実感しにくいのかもしれません。

もう一つは、日常で目にする光景からの誤解です。
街を歩けば、人気アニメとコンビニのコラボ商品が並び、
SNSを開けば有名キャラクターの画像が飛び交っています。

それらを見て、
👨「みんな使っているし、自由に使っていいものなんだ」
と無意識に思い込んでしまう。

しかし、その裏では企業間で
膨大なお金をかけたライセンス契約が交わされていることを、
私たちは想像しにくいのです。

▼ディズニーが本当に守りたいものとは?

今回の訴訟で、ディズニーはMidjourneyが自社の有名キャラクターを
👱🏻‍♂️「露骨に取り込み、複製している」と強く非難しました。

彼らはなぜ、ここまで本気で怒っているのでしょうか。

もちろん、キャラクター利用料という金銭的な利益も大きいでしょう。
しかし、彼らが本当に守りたいものは、もっと奥深いところにあるはずです。

それは、ミッキーマウスが生まれてから約100年の歴史
スター・ウォーズが紡いできた壮大な世界観
そして、それらの作品を愛し、
制作に人生を捧げてきたクリエイターや従業員、
その家族の生活
そのものなのかなと。

AIがこれらのIPを無断で学習し、
誰でも簡単にコピーを生み出せるようになれば、
長年かけて築き上げてきたブランド価値や創造性への投資が根底から脅かされます。

ディズニーの「これは紛れもない盗作行為だ」という言葉には、
クリエイティブな世界全体を守るんだという、強い覚悟が込められているように思います。

▼AIの「学習」と人間の「創作」は同じではない

ここで、AI開発側の視点も考えてみましょう。
🤖「AIの学習は、人間が様々な作品から影響を受けて新しいものを創作するのと同じだ」
という反論も聞こえてきそうです。

確かに、どんなクリエイターも先人たちの作品からインスピレーションを受けています。
しかし、AIによる画像生成と人間の創作活動は、決定的に違う点があると私は考えます。

それは「意図」の存在です。

私たちがMidjourneyのようなAIに画像を生成させる時、
「ライトセーバーを持ったヨーダ」「ミニオンズのように」
などの具体的な指示(プロンプト)を入力します。

皆さんも
「ジブリ風に」「ドラゴンボール風に」
なんてプロンプトを入れたことありますよね🧐

これは、漠然とした影響を受けるのとは異なり、
「特定の作品に似せる」という明確な意図を持ったコピーの指示に他なりません。

そして、この考え方は日本の公式見解とも一致します。

著作権を所管する文化庁は、AIと著作権について
「AI開発の学習段階」と、私たちが「生成・利用する段階」とを分けて考えています。
そして、私たちがAIを使う際に「〇〇先生の画風で」といったプロンプトを入力すると、
元になった作品への「依拠性(元ネタを参考に創作したこと)」が認められ、
著作権侵害と判断される可能性が高まる
と指摘しています。

▼結論:便利なAIの「裏面」を知り、賢いユーザーになる

今回のディズニーの提訴は、氷山の一角に過ぎません。
今後、AIによる作品生成が当たり前になる中で、
著作権をめぐる問題はさらに大きくなっていくのかなと…

では、私たちはどうすればいいのか?

AIを「危険なもの」として完全に排除するのは現実的ではありません。
重要なのは、その利便性の「裏面(B面)」に、
著作権侵害などのリスクが潜んでいることを知ることです。

ちなみに、
・個人や家庭内での利用
・無償
の場合などは、著作権侵害に当たらないこともありますが、
重要なのは、著作権者の想いです。

こちらは
👨「大丈夫」
と思っていても、
著作権者が
🧑🏻‍🎨「やめてほしい」
などと思ったら、著作権侵害になることもあります。

☑️ 安易に生成しない、使わない
☑️ 画像の出所を確認する

これらを一度立ち止まって考える癖をつけることが大切です。

簡単に作れてしまうからこそ、
その裏側にあるリスクを想像しないといけません。

このリテラシーを持つことが、これからの時代を生きる私たちにとって、
自分自身を、そしてクリエイターたちを守るための第一歩となるはずです。

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本日のコメントテーマ
AIでイラストを作ったことがありますか?その際、著作権について考えましたか?
です。

私は正直、オン秘書さんに指摘された時に
👨「これもダメなの?!」
と思いました。

だけど、改めて勉強すると、
👨「そらそうだよな」
と反省しております。

皆さんも気を付けましょうね!

今日もありがとうございました🙇‍♂
また明日!
お父ちゃんでした👋

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