鍼灸はなぜ効くのか?

鍼灸はなぜ効くのか? 経営論

おはようございます☀
お父ちゃんです!

そう言えば…
私全然鍼灸とかマッサージ、健康の話を全然していませんね😅
ということで、たまにはそんな話も。

長年の肩こりや腰痛、薬を飲んでもスッキリしない不調……。

体の不調って、こういった不定愁訴と言うか、
「ここが悪い!」というよりも、曖昧なもののほうが多いですよね。

「西洋医学の治療では、なかなか改善しなくて……」という時に、
オススメなのが「東洋医学・鍼灸」という選択肢です。

鍼

▼でも、鍼灸って「なんだか怪しい」と思っていませんか?

「鍼って痛そう」
「大丈夫なの?」

そう思っている方も、いらっしゃるかもしれません。
というか、多いです。

鍼を受ける前から抵抗がかなり強い!

私は仕事をしていて、初めての方に施術をする機会がよくあります。
というか、ほとんどが鍼初体験だったりします。

鍼を打ってから
👩「実は初めてなんです」
と聞くことも多々。

そして、施術後には多くの方がこうおっしゃいます。

👩「鍼って、思ったより全然痛くないんですね!イメージが変わりました」
👨「鍼めっちゃいいな!」

それもそのはず。

かつて経験則の積み重ねで体系づけられてきた東洋医学は今、
単なる経験則だけでなく、科学的な検証が世界中で進められているのです。

▼世界基準になった鍼灸。WHOも認めるその理由とは?

東洋医学はこれまで、長い年月をかけて経験的に体系づけられてきました。
いわば、「なぜ効くのかわからなかった」といっても過言ではありません。

しかし近年では、その効果を科学的に証明しようという動きが世界中で活発になっています。

その象徴的な出来事が、WHO(世界保健機関)による鍼灸のツボ(経穴)の標準化です。

これまで国や流派によって若干のズレがあったツボの位置を、
世界共通の基準として定めようという動きが進み、
2008年に日本のつくば市で開かれた国際会議で、
全身361箇所のツボの位置が解剖学に基づいて国際的に統一されました。

これがなぜ重要かというと、再現性が格段に高まるからです。

これまでは施術者の経験や感覚に頼る部分も大きかったのですが、
世界基準ができたことで、西洋医学の薬がどの国でどの人が飲んでも
同じ効果が期待できるように、
鍼灸も「誰が施術をしても、一定の効果が見込める」医療へと大きく前進したのです。

▼日本では健康保険も使える、国が認めた治療法

「鍼灸って、自費診療で高いんじゃないの?」と思われがちですが、
実は日本において鍼灸は健康保険が適用される、
厚生労働省が認めた正式な医療であることをご存じでしょうか?

もちろん、すべての症状で使えるわけではありませんが、
医師の同意書があれば保険診療の対象となるものもあります。

このように、東洋医学は西洋医学と対立するものではなく、
西洋医学でカバーしきれない部分を補い、
患者さんのQOL(生活の質)を高める「統合医療」として、
その重要性が認識され始めています。

▼なぜ鍼は効くの?科学で解き明かす3つのメカニズム

では、鍼をツボに刺すことで、なぜ体の不調が改善するのでしょうか。

それは決して”おまじない”ではなく、体の中で起きる科学的な反応に基づいています。

☑️ **血流を改善し、痛みの原因物質を洗い流す**
鍼を刺した場所の周りが、じんわりと赤くなることがあります。
これは「フレア現象」といい、鍼の刺激で血管が拡張して、血流が良くなったサインです。
血流が促進されることで、その場所に溜まっていた痛みの原因物質などが
効率よく洗い流され、痛みが改善すると考えられています。

☑️ **痛みの信号にブレーキをかける(ゲートコントロール説)**
少し専門的になりますが、「ゲートコントロール説」という有名な理論があります。
これは簡単に言うと、痛みを伝える神経の通り道(ゲート)を、
鍼による心地よい刺激が先に通ることで、
痛みの信号を脳に伝わりにくくするという仕組みです。
痛みの信号が脳に届く前に”ゲート”が閉ざされ、痛みが緩和されるのです。

痛いところを擦ったら少し落ち着くのは、
このメカニズムが関係しています。

☑️ **脳が“天然の鎮痛剤”を分泌する**
鍼の刺激は血流だけでなく、脳にも働きかけます。
刺激が脳に伝わることで、β-エンドルフィンといった
「脳内麻薬」とも呼ばれる鎮痛物質の分泌が促進されます。
これにより、体の中から自然に痛みを抑える力が引き出されるのです。

「痛みは脳で感じている」んです。

つまり、鍼は痛みを感じる受容器に直接働きかけることで、
脳への痛みの伝達をコントロールしているんですね。

▼初めてでも怖くない!鍼灸のギモンにお答えします

ここまで読んで、
「少し興味が湧いてきたけど、やっぱり不安…」
という方もいるかもしれません。

でも、ご安心ください。

現在の日本の鍼灸は、あなたが想像するよりも、ずっと優しく、安心できるものです。

よくある質問として…

🙋🏻 鍼って痛いんじゃない?
A. 鍼灸で使う鍼は、注射針とは全く違い、髪の毛ほどの細さです。
 実際に初めて体験された方のほとんどが
 「思ったより全然痛くない」「チクっとしたけど、すぐ気にならなくなった」
 とおっしゃいます。

🙋🏻‍♀️Q. 衛生面は大丈夫?
A. はい。現在、日本の鍼灸院では「使い捨て(ディスポーザブル)の鍼」を使用するのが主流です。
一度使った鍼はすぐに廃棄されるため、感染症などの心配は全くありません。

▼肩こり・腰痛だけじゃない!広がる鍼灸の可能性

鍼灸の効果は、肩こりや腰痛といった筋肉の症状だけにとどまりません。

最近の研究では、
・不眠
・自律神経の乱れ
・便通の悩み
・婦人科系の不調など
さまざまな症状への効果が期待されています。

特に、うつ病など心の不調に対しても、
標準的なケアに鍼治療を組み合わせることで
症状が軽くなったという臨床試験の結果が報告されています。

厚生労働省も、西洋医学をベースとしつつ、
様々な療法を組み合わせることで
患者さんのQOLを高める「統合医療」を推進しており、
鍼灸はその有力な選択肢の一つとして注目されているのです。

私のメモにも、
「どんな治療でも、フィードバックがしっかり行われ副交感神経が働けば完治する」
とあります。

鍼灸は、まさにこの副交感神経を働かせ、体の自然治癒力を引き出す治療法なんです。

灸頭鍼

▼なぜ足のツボで、腰の痛みが楽になるの?

科学的な解明が進む一方で、
鍼灸には「なぜ効くのか完全にはわからない」という、
経験知に裏打ちされた奥深さが残っています。

例えば、腰がひどく痛くていらっしゃった方に、
患部にはほとんど触れず、手や足のツボに鍼をすることがあります。

そして、施術後に患者さんが
👨「あれっ、すごく楽になった!でも、どうして腰じゃない場所に鍼をして痛みが取れるんですか?」
と、不思議そうに質問されることがよくあります。

これは、東洋医学の根幹にある「経絡(けいらく)」という考え方に基づいています。

経絡とは、エネルギーや栄養が流れる、全身を巡るルートのこと。
手や足にあるツボも、この経絡というルートを通じて、腰や首と繋がっているのです。

この人体の神秘的な「つながり」のすべてが、
現代科学の言葉で説明できるわけではありません。

この奥深さこそが、東洋医学の尽きない魅力なのです。

あと、「神経や筋膜がつながっているから」という理由もあります。

▼心と体のために知っておいてほしいこと

もちろん、鍼灸は万能ではありません。

効果の現れ方には個人差がありますし、
症状によっては西洋医学的な検査や治療が第一に必要となる場合も多くあります。

私たちは、患者さんにとって最善の道は何かを常に考え、
必要であれば医療機関の受診をお勧めすることも大切な役割だと考えています。

「個体差があるから、自分で試し、体に聞き、判断する」ことが大事です。
大切なのは、自分の体の声を聞くことなんです。

▼日本が育んだ世界標準の鍼灸を、未来へ

最後に、皆さんにぜひ知っていただきたいことがあります。

今、私たちが日本で受けているこの鍼灸は、
もともとは中国大陸から伝わってきたものですが、
その後、日本で独自に、そして繊細に発展を遂げたものだということです。

中国の鍼灸と日本の鍼灸は、同じルーツを持ちながらも、
今では「別物」と考えてよいほど、その特徴は異なります。

そして驚くべきことに、現在世界的に広まっているのは、
この「日本の鍼灸」の形なのです。

いわば、世界標準は日本の鍼灸であると言っても過言ではありません。

私は、この日本人が長い年月をかけて育んできた、
繊細で奥深い鍼灸の素晴らしさを、一人でも多くの人に伝えたいと強く思っています。

だから一度受けてみてください!

日本の皆さんはもちろんのこと、海外の方々にもこの価値を届け、
一人ひとりの健康と豊かな生活に貢献していくことが、私の願いです。

▼最後の決め手は、あなたの心。「人」で選ぶということ

「では、どうやって自分に合う鍼灸師を見つければいいの?」

この記事を読んで、そう思われたかもしれません。

国家資格を持っているのは、私たち専門家にとって当然のことです。

その上で私が一番大切にしてほしいのは、
「この人になら、自分の体を任せてもいい」と、
あなたの心が感じるかどうかです。

今は、インターネットの口コミも、立派な推薦文も、お金で買えてしまう時代です。

だからこそ、画面の向こうの情報だけに頼るのではなく、
ぜひ「人(施術者)」人間性を見てください。

初めに少し話してみて、
「この人は信頼できそうだな」「なんとなく生理的に合うな」
と感じられるか。

そのあなたの直感が、何よりも大切な判断基準になります。

普段からアンテナを張って、「この人だったら」と思える人を見つけておく。
そして、いざという時に自分の心と体を安心して任せられる。

あなたの人生に寄り添ってくれる、
そんなパートナーとしての鍼灸師と出会えることを、心から願っています。

鍼灸受けたことのない方
ぜひ受けてみてください🙇‍♂

今は、受けたことのある人のほうがマイナーですが、
今後受けたことがないがマイナーになるかもしれません!

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本日のコメントテーマは
鍼灸や東洋医学のイメージ
です。

皆さんは、鍼灸や東洋医学について
どんな印象・イメージを持たれていますか?

コメント欄で教えて下さい!

今日もありがとうございました🙇‍♂
また明日!
お父ちゃんでした👋

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